水を体から出すダイエットは間違っている。危険な利尿剤ダイエット。
大量の汗をかいてするダイエットの効果
運動による汗ではなく、サウナなどで大量の汗を体外に排出するダイエットに効果はあるのでしょうか。
体の約60%がお水で構成されているわけですから、大量の汗をかけば一時的に体重が減るのは当たり前ですね。
ボクサーの選手たちは試合前に水分をとらず、サウナや夏でも暖房をかけて毛布にくるまるなどして体内の水分を徹底的にだしていますね。
でもこれは、階級によって体重制限のあるボクシングでは試合の前日に体重を計量しないといけません。
そのリミットにあわせるために過酷なダイエットをします。
試合の前日に行われる計量をパスしさえすれば、試合当日は何キロであってもいいそうです。
ですから、凄い選手になると1日で10キロ太るそうです!
たしかに水分をしぼりだすダイエットは一時的に体重を減らすことができますが、すぐもとの体重に戻ってしまうかさらに増えてしまうということが言えそうです。
利尿剤を使ったダイエットは危険
ボクサーの体の水分をなくす過酷なダイエットは先ほども書いたように大変きつくて有名ですね。
だけれども利尿剤を使用して尿として体外に排出する方法は薬を飲めばよいだけなので手軽で努力いらずです。
北野武監督のキッズリターンというボクシングの映画があるのですが、ジムの先輩に楽なダイエット方法として、利尿剤を手渡されダメになっていくボクサーが描かれています。
お手軽で短期的には結果が目に見えるのですがりたくなる気持ちは分かりますが、副作用のない薬はありません。よく考えて手にすべきです。
ボクシングでも利尿剤はドーピングの対象になって禁止されています。体に負担をかけ危険だからです。
そもそも利尿剤はどのようなときに使われるものなのでしょうか。
利尿剤は心不全と高血圧に良く使われる薬です。
心不全は心臓のポンプ機能が低下することによって、体全体への血液のめぐりが悪くなります。
当然腎臓にも血液が十分に行き渡らなくなり、尿の排泄が少なくなります。その結果臓器に水分がたまることとなり、足がむくんだりもします。
高血圧の方には降圧剤とともに利尿剤が処方されることが多いです。
利尿剤で尿と一緒に塩分(ナトリウム)を排出させ、体内の水分量を少なくしてやることで心臓のポンプ機能の負担を減らします。そうすることで血圧が下がるということです。
むくみと体重を減らしたいという女性の願望が利尿剤とマッチ
体重は増えるは、顔や足はむくむはで踏んだり蹴ったりの私ですが、むくみは女性の敵ですよね。
利尿剤で体内水分を減らし、むくみまで解消できるのならそれはまさに夢のお薬です!めでたしめでたし?
そうは問屋が卸しません。
そもそも男性より女性の足がむくみやすいのは、ふくらはぎなどの筋肉量が少なく、足からのポンピングが弱く、上手に全身に血液が送れないからだと言われています。
これも冷え性の原因にもなるのですね。
ですからふくらはぎや下半身を鍛えることがむくみ解消の第一歩となります。利尿剤でふくらはぎの筋肉はつきません。
ダイエット目的の利尿剤使用の副作用が怖い(ラシックス)
ラシックスはむくみが取れると評判の利尿剤でダイエット目的に人気のある薬です。
ですが、利尿剤をダイエット目的で使用するということ自体が間違っていますし危険です。
ラシックスは心臓や腎臓に病気があり、それらの病気からくるむくみを治療するものであり、病気ではないむくみ解消のお薬ではありません。
ですから以前は普通に薬局で買えたようですが、今ではお医者さんに処方してもらわないと入手できません。
しかし海外通販などでは気軽に購入できるため、ダイエット目的での購入を煽るようなブログもあって心配になります。
利尿剤は本来心臓や腎臓に疾患がある時に飲めば有効ですが、健康体で服用すると心臓や腎臓を反対に痛めてしまいます。
むくみに対しては目に見える効果が現われるので中毒性があることに特に気をつけたいです。
利尿剤をやめたらすぐむくみだしたり、利尿剤なしではおしっこがでなくなったりと、体に悪いのに使い続けてしまうという危険な状態に陥ってしまいます。
医者の処方なしでの服用は絶対にやめるべきです!
摂食障害の方なんかが利尿剤や下剤に手をだして苦しんでおられます。安易にトライするのはやめましょう。
結局適度な運動適切な食事に勝るものはない
非常に残念なお知らせですね。
どんなダイエット商品でも小さく、適度の運動と適切な食事を取り入れての効果です。
とか書いてありますものね。
太るのは食べすぎ。むくむのは立ち仕事とかもありますけど基本的には運動不足。
わかってはいるんですけどね~~~(泣)
食事と運動に気をつかえるなら、世の中ダイエットに苦しむ人がこんなに大勢いるわけない!
ですが、薬に頼るダイエットは特に危険ということだけは常に頭に入れて置きたいところです。
水分は出すことよりも入れることを気にした方がよいです。良い水を適度な分量で。