ゲーム依存症に不登校。ゲームのオンライン家庭教師で改善可能か
2020年8月27日。札幌で非常に切ない事件が発生しました。不登校で学校に行かずにゲームばかりしている中学生の息子(13歳)に対して注意し口論となり殴られたとこの息子が警察に通報し、父親(47歳)は逮捕されてしまいました。
この4月から改正虐待防止法が施行されることとなり親がしつけで体罰を加えることは禁止されています。
ゲーム依存はすさまじい社会問題である
このニュースに関するコメントでは、これくらいのことで逮捕するのは間違いだ、親を通報するなんてろくな大人にならない、親が子にする体罰はそこまで悪くない、といった論調のものが多く見られました。
また父親が逮捕され最悪会社を首になれば、ゲームなんてできなくなる可能性もあるのにそんなこともわかっていないのであろうな的なものも。
昼夜逆転生活をして家族とコミュニケーションを取ろうとせず、ゲームばかりしている子供がいれば原因は何であれ、もうその家庭は地獄です。
中高生のゲーム依存から自分で立ち直る方法としては、親が突き放すのではなく、ちゃんと見ているよ!という姿勢を見せつつ我慢強く見守るものです。
何か言いたそうにしているけど決して言わない。この親の態度が子供には結構こたえるらしいです。勿論自分自身負い目がありますし、いつまでもこんなことをしていたら良くないということはどんな子でも分かっています。
親が注意したいだろうに何も言ってこないことに申し訳なく感じたりなんとかしないといけないと思うようになります。
しかし学校行けないのならフリースクールにしようか。アルバイトでもしようか。このように考えたり実行するのが1年後なのか10年後なのか全く分かりません。
期間的想定が全くできないにも関わらず我慢強く見守ることのできる親なんてどれだけいるでしょうか。ほぼいないと思われます。
終わりのない子供のゲーム依存に対して愛情を持って取り組み、ゲームをやめろと言わず取り上げたりもせず、なるべく家族として普通に接し、我慢強く見守る。このような偉業を成し遂げられる神レベルの親であれば、そもそも子供が不登校になったりゲーム依存になったことが不思議に思えます。
あらゆる嫌なことを頭から追い出し没頭できるゲームは最強の現実逃避マシーンです。飽きても次から次に別のものがありますし、オンラインゲームなら世界中に人と24時間つながることができるので孤独感も感じずに済みます。
引きこもるお金があるうちはいくらでも引きこもれます。親の年金で引きこもりゲーム生活をしている中高年もいます。ネトゲ廃人という言葉もあります。
毒をもって毒を制するゲームのオンライン家庭教師
10年間の不登校経験がある小幡和輝さんが始めたサービスがゲームのオンライン家庭教師ゲムトレです。
「ゲーム依存症をゲームを使って治療する」というのがコンセプトとなっていて、朝からゲームのオンライン授業をすることによって昼夜逆転現象を元に戻すことができるようです。
世界的にはゲームは囲碁や将棋のように脳を鍛えることに繋がるという研究結果はたくさんあり、囲碁や将棋はOKで、ゲームはダメというのはおかしな話です。
イギリスでは大乱闘スマッシュブラザーズ(スマブラ)が授業に採用されましたし、マインクラフトはプログラミング学習の文脈もあり、すでに多くの学校で使われています。 小幡和輝オフィシャルブログ
小幡氏がブログで主張されていることはちょっと大げさで乱暴だと思います。大きく分ければ囲碁や将棋もゲームですし、数あるボードゲームの一部が囲碁将棋であり、それよりももっと星の数ほどあるゲームソフトの一部がスマブラでありマインクラフトなわけです。
ボードゲームに比べテレビ・オンラインゲーム等の方が圧倒的に依存症になる恐れが高く、マインクラフトのような例外も勿論あるが、脳を使わず暇つぶしにしているゲームのほうが多いのが実情ではないでしょうか。
ゲームだって頭を使う!というのは子供の言い訳でよくあるもので、親からすればふざけんな!のレベルであります。
ということで親目線で考えるとあまり小幡氏の主張に同意はできないのですが、ご自身が10年もの不登校の経験者であり、子供の昼夜逆転が直ったとのユーザーさんの声がありますから、自分であれこれ悩むよりも専門家の彼に任せたほうが良い結果がでるのではないかと思います。