問題を読まずに解く子は忍耐力がない生徒。成績を上げるのは超難しい
最近の高校入試では思考力を問う問題が増えている
上の画像のpatienceとは忍耐力のことです。
近年の高校入試では理科社会などの暗記物と思われていたような教科も資料を多く活用したり、理由を求められたりと思考力を試されるような傾向が強くなってきました。
一昔前のような一問一答式の暗記で太刀打ちできない問題が増えています。勿論基礎力の部分としての用語などの丸暗記も必要です。それらを知っていないと話にはなりません。
ですが問題として出題されるときは理科などでも文章が長文化されており、その長文をしっかり読み解いた上で設問に移らないと解けないようになっています。
極力文字を読まないようにして問題を解こうとする生徒の学力は低い
脳を甘やかしてなるべく使わないようにしたい。ちょっとでも難しい文章はなんとか頑張って意味を理解しようとは心がけず、その箇所はスキップして進む。
自分の理解できるところだけ虫食い方式で流し読みし、問題文の理解が不十分なまま回答するので正解率も大変低いです。
普段の学校から与えられているワークを家庭で解くときも、ページ内に問題を解くヒントがないかまず探します。なければ前のページに戻ったり教科書を見ながらカンニングして解きます。そしてそのやり方で合っていれば○にしてしまう。
とにかく自分に対して甘い。どんなにカンニングしたりヒントを参考にして自力で解いてなくても自力で解いたかのように○にします。
ですから○のオンパレードで定期テストが近づくとどの問題が自分の分からない問題であるのかさえわかりません。
全て○のついたワークは復習のしようがありません。よってテキストやワークを書き込んだ後は勉強しません。
そしてテスト本番ではいつもの勉強でしている(まったく勉強ではないのですが)カンニング戦法は使えないので惨憺たる結果になります。
因みに勉強のできる子の丸付けは合っているものには小さく○間違っているものには目立つように大きくバツや印をつけています。そしてシャーペンで書いた文字にかからないように印をつけています。あとで見直す時に大きく○がつけてあると自分の文字が読みにくいからです。
勉強できない子は汚くて大きな○をページ全体につけていて二回目をやるには困るまるつけの仕方になっています。二回目をしないので実際には困らないのですが。
臭いものに蓋戦略はテストや入試や人生でツケを払うことになります。
( )で書いてあるものは読まなくても良いと思っています。そして国語や英語の注釈は読まない。
特に国語は注釈がヒントになる場合が多いです。それを見ないで答えを書くのは武器無しで戦っているのと同じです。
物事の順番を守らないことも成績不良の生徒さんたちに共通する点です。
ルールを守れないしその子の頭に秩序というものがありません。ですから計算用紙などを渡すといきなりど真ん中に文字を書き始めたりします。隅の方から無駄なく使うようなことは彼らの頭にはありません。
分からない問題がないか聞くとおもむろに開いたページからわからないものを探そうとします。
テスト範囲の最初の方から順にページをめくり自分のわかっていない所を探そうとしません。
ここまでは分かるけれどここからはわからないと言ったような線引すらないのです。
学びに前後の繋がりが全く無く、その時その時に遭遇する理解不能なものを以前の学習を振り返ることなくまっさらな知識で解こうとします。
毎回毎回ゼロの状態で問題と対峙します。武器が全くない状態。
中学3年生とかでこのような状態だと、よほど粘り強く指導できるような先生で週に最低3回とか回数をこなしてもらうしか成績向上の道はありません。
幼稚園の年長さんくらいには学習習慣を身につけさせたい
上記したような中学生は塾や家庭教師などに習う以前までは学習習慣がないお子さんたちです。
例え嫌々であっても一日のうちの一定時間机に向かう習慣があり、進捗状況を親御さんにチエックされていれば、ただ机に向かって暇を潰すというようなことなく勉強してきたお子さんであれば、問題を読み飛ばして答えを出すというようなことはしません。
成績不振でどうしようもなくなり業者に委託するまで野放しだったような子がなんの考えもなく答えだけ書こうとする生徒さんです。
特別な訓練を受けず、ほとんどの自由時間をゲームをして漫画を読んでユーチューブを見て過ごしてきた子たちがじっくり問題を読んで答えを導きだすようなことをする筈がありません。例外は勿論ありますが。
このように勉強できない生徒にならないように遅くとも小学校低学年までには学習習慣をつけたいものです。
小さいうちは親が見守る形でリビングで勉強させるのが良いです。子供部屋を持つ年齢になっても勉強はリビングでするという生徒は賢い子が多いです。