中学の計算が苦手な子は括弧( )をつけられないことも根深い原因のひとつ

中学での数学が苦手な子の原因は小学校の算数で躓いているからなのですが、割り算、分数、少数、割合などどこでひっかかっているかは子供によってそれぞれです。

今回は( )をつけられないというお話です。

7×-2とか6÷-2とか平気で書きます。マイナスが短かったり薄かったり汚かったりすると目立たたなくなり+と-のミスが頻発されます。7×(-2)とすることでマイナスだから気をつけよう!とならないければいけないのです。

なぜ数式に( )をつけることができない子には難しいのか

●まずマイナスの概念に乏しいことがあげられます。7-2はできるけれど-2+7になるとわからなくなります。

「ひく」と読むことのできるマイナスは大丈夫ですが、マイナスと読む「ー」に苦手意識があります。そして苦手なものには目を向けたくないという心理が働きます。理解できないものにはなるべく触れたくない。

そういうわけで「-」という理解しがたいものに更に(ー7)などと( )をつけることにとても抵抗があるのだと考えられます。

●次に( )というものが勉強できない子には「注意しなくてもよいもの」という共通の誤解があります。

( )の中には普通注意すべきものが書かれているものですが、その内容がわかっていれば読まなくてもよいこともあるのですが、勉強のできない子は( )の中身がわかろうがわかるまいが読まなくても良いものと認識しています。

それは音読しなさいと言われた時に「極力少ししか読みたくない」という勉強に後ろ向きな姿勢があるからです。勉強苦手なのに勉強に積極的な子なんてなかなかいませんよね。

国語の問題なんかでも( )がヒントになったり、後ろの方にまとめてある注釈を読まないと正解にたどりつけなかったりもするものですが、絶対に読みません。

ということで数学に限らず( )というものは「どうでもいいもの」という考え方が、勉強できない自身の歴史の積み重ねにより頭にこびりついているので( )に対して全く注目しないことになります。

つまり苦手なことや嫌なことに触れたくないという、努力をしないことに努力してきた結果が( )をつけられない数学の計算が苦手な子というものを作り出したことになります。意地悪な言い方ですけど。

ここまでのレベルの子を平均点に近づけるのは至難の業ですが、( )は大切だ!ということを上記の例を使ってお子さんと確認してもらえれば少しは効果があるかもしれません。ですが、、、

算数や数学がとことん苦手な子に努力させるべきか

ちょっと苦手なレベルならもう少し頑張らせることは大切ですが、中学生にもなって10%の意味がわからなかったり半分が2分の1であることを理解できなかったりマイナスの概念に乏しかったりする子に数学を必死にやらせる意味はあるのでしょうか。

どの教科も平均点を取っているお子さんのお母さんは「え?本当にそんな子いるのですか?」と驚かれますが、100人生徒がいれば20人弱くらいはこのような生徒がいます。

このレベルから数学の成績をあげるとなるととんでもなくお金がかかります。何しろ小学校から復習しないといけないのですから。

他の教科でましなものや好きなものがあるのであれば、その教科を伸ばしたほうが得策ですし、全体の成績も上がります。

もし他の教科も数学と同じような感じであれば勉強で勝負しない生き方にシフトした方がよいです。勉強ができないくらいで人生は終わったりしませんから!

それでもこの先英語だけはできたほうが良いかもしれません。

 

 

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Posted by リエ