英語の長文読解が苦手な中学生へのアドバイス

高校入試は長文読解が中心でなかなか点数がとれなくなっている

文法などで出てくる短文はなんとか理解できるけど、ちょっとでも長い文章になるともうちんぷんかんぷんで読む気も失せてしまう。

そんな生徒さんは多くいますが、それだと高校入試の英語には全く歯が立たない状態です。

わからないから嫌いになり、嫌いだからやらない。そして益々分からなくなるという負のループに陥ってしまいます。

英語に限らず語学を習得するには毎日触れないといけません。語学は使わないとすぐ錆びついてしまい忘れてしまいます。

数学で言えば、方程式を一旦マスターしてしまえば、一ヶ月全然やらなくても忘れないでしょう。

しかし英語となると現在進行形がわかった!となっても一ヶ月何もしなければすぐ忘れてしまいます。新しい文法や単語、表現が次々に出てきますし、ぼ~っと受けていると授業は先生が何か呪文をとなえているようにさっぱり理解できなくなってしまいます。

接触回数を多くするためにまずは毎日英語を勉強しよう

どんな物でも良いのですが、毎日接触することで嫌なものでも少しずつ抵抗がなくなるものなのです。

とりあえず毎日教科書を読むことからはじめましょう。

といっても英語が苦手であれば読めない単語もあるので教科書を読むこともなかなか難しい作業でしょう。

そのために辞書というものがあるのです。読めない単語を中学用の辞書で引けば読み方がちゃんとカタカナで書いてあります。

だからそれを見て、教科書の単語の上にオレンジのペンでカナを打っておきます。

何回も読み込んで慣れてきたら赤い透明フィルターをかけて、オレンジで書いたカナを消して読めるか試してみます。

こうすることで今まで読めなかった英単語が読めるようになります。

英語の辞書が新品同様の生徒が大勢います

紙の辞書が本当は語学を伸ばすのに最適なのですが、最近ではハイクラスの高校生でも電子辞書で済ませている人も多いのでもう「紙の辞書がいい!」と声を大きくしても誰も聞いてくれない時代になりました。

ですから辞書で読めない単語、意味の分からない単語をいちいち調べるのは面倒だと思うのであれば、学校の先生、友達、お父さんお母さんに聞いてサクッとカナを打ってください。

いったんカナが打てたら1日10分でいいので毎日音読するようにしましょう。音読はどの教科においても素早く効果や成果が出せるので必ず行ってください。

教科書を1ページ写すのはとんでもない時間がかかりますが、1ページ音読するのは数分しかかからないのでとても簡単です。

最低限の文法知識を身につける

文法の知識がないと文章も読めません。

学校から配られるワークの左のページの上には必ず新しく習う文法の解説が載っています。

その解説を1回読んだくらいでは全く意味不明で理解できません。だからとりあえず10回くらいは連続で読んでみます。

そうすると何が分からないのかが分かってきます。主語って何?名詞って何?形容詞って?be動詞って?と次々分からないことが浮きぼりになってくることでしょう。

つまり解説に書いてある用語の意味がわからないから解説が解説になっていないのです。これは小学校の国語をおろそかにしてきたからですが、終わったことは仕方がありません。

今から分かるようにすれば良いだけです。これらの用語をいちいち周りの人に聞くと馬鹿にされたり面倒がられたりするかもしれないので、国語辞典を使って調べましょう。調べている最中にまた知らない単語に出会ったらそれも調べましょう。

自分で調べることを癖にしましょう

教科書、辞書、ワーク、インターネット、参考書、人に聞くなど調べる方法はいくらでもあります。

自分で調べまくった結果、それでもわからない時、最終手段として人に聞くと理解しやすいです。

当たり前ですよね。もう自分である程度調べて理解している部分も増えているので人の説明も入りやすい状態になっているのです。

全く分からないから全部教えて!という状態だと人の説明もひとつも頭に入ってきません。

自分で調べることは能動的(自分が動く)教えてもらうことは受動的(他人が動く)なので自分で動くことをする楽しさ(時間が速く過ぎる)が分かると勉強も苦にならなくなってきますよ。

英語の文章は先頭から順番に読んでいく。

I go to school by bus. を私はバスで学校へ行きます。などと正しい日本語にしながら読んではいけません。私は・行きます・学校へ・バスで というように英語の順番のまま訳すことが大切です。

そのようにしないとちょっと長い文になると全く意味がつかめなくなるからです。いちいち正しい日本語に直そうとするから、いつまでたっても英語の語順がわからないのです。

そしてテストを受けていて辞書が使えない時に、わからない単語があってもそこで止まってはいけません。たいてい次の文を読めば解決することが多いです。

お勉強のできない生徒はわからない場面に遭遇した時、そこで立ち止まり思考停止してしまう子が本当に多いです。

一旦保留して前に進むということがなかなかできません。武器が少なくても立ち止まらず勇敢に前に進むのです。ここでいう武器は英単語や文法の知識です。

A:昨日の野球テレビ○○○?
B:○○だけど宿題○○○たので○○た

これだけ情報があればAは昨日テレビで野球の試合みたか?みたいなことを言っていると想像できますし、Bは見たかったけれど宿題をしていたので見れなかったんだろうと想像できますね。英語でもやることは同じです。

武器が多い状態で敵を倒せるのは当たり前。少ない武器で敵を倒した時の爽快感を味わいましょう!

本をたくさん読みましょう

日本語で読んでもはじめて知る内容である場合、英語で読むと確実に理解できません。

大学受験になれば尚更です。知識や教養のなさから英語の文章の内容の理解ができない。ということが起きます。

だから日本語で知っている知識が多いほど、ああ、あのことを言っているのね、と英語で書いてある文章も理解しやすくなります。

読書習慣が身につくと本当に人生は楽しくなります。人が一生かかって得たことをものの数時間で擬似的に体験することができるのですから。

そして大人になっても様々な本を読み続けている人はお金も人より多く稼げて幸福なんだそうです。

ラノベでも何でも良いので読書も英語と同時にしてみてください。どうやって英語を勉強したか、なんて本も図書館や本屋にあふれています。そういうのから試してみてもよいかもしれませんね。

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